空き家の放置はトラブルに巻き込まれることも!

空き家

空き家問題は悪化する一方です。そのため、政府は空き家を減らすため、さまざまな施策を打ち出しています。空き家バンクによる売りたい人と買いたい人、あるいは貸したい人と借りたい人とのマッチング、法律の改正によって罰則を厳格化したことによる土地登記の徹底などを進めています。それでも残念ながら空き家は増える一方。害虫・害獣、不法投棄、殺人事件に利用されてしまった事例もあります。空き家の放置はオーナーご自身だけでなく、周辺住人にまでもトラブルに巻き込んでしまいます。

空き家でこんな事件が発生する恐れがあります

空き家は窃盗、特殊詐欺、不法投棄、放火、不法占拠、薬物栽培、密売など、さまざまな犯罪の温床になりやすい状態にあります。実際、毎月のように空き家で起こった犯罪が報道されています。

ニュースで毎月のように報道されるのが空き家での窃盗

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空き家を巡るトラブルの報道で一番多く目にするのは窃盗です。静岡朝日テレビは今年11月、静岡市内の空き家に侵入し、現金30万円のほか、ハンドバッグなどを盗んだとして、高校生を含む男3人が逮捕されたニュースを報じました。邸宅侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは、焼津市の建設業の男性と男子高校生、島田市の在住の建設作業員の少年の3人。この3人はほかにも同様の余罪を自白していたといいます。

また、北海道新聞ほか数紙が10月、札幌市南区の空き家に侵入し、指輪などを盗んだ疑いで男2人を逮捕したニュースを報じています。この事件で逮捕された容疑者の1人はSNSで募集されていた闇バイトに応募して、今回の事件を起こしています。

空き家が特殊詐欺や違法薬物の送付先に利用されたことも

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警視庁は11月、X(旧ツイッター)で次のような注意喚起を行いました。

特殊詐欺の被害金や密輸された不正薬物の送付先に空き家(空き部屋)が利用されています。
例えば、
・空き家に頻繁に荷物が届けられている
・受取人が部屋の前等で待っている
など不審な利用を把握した場合は、警察又は税関へご連絡ください。

(出典:警察庁公式アカウント)

実際、日本の密輸グループが米国内から覚醒剤約1,984グラム、時価約1億1,700万円相当の入った段ボールを国際郵便で空き家となっている部屋に発送し、密輸に関わった疑いがある男性が逮捕されたことが報じられました。その空き部屋の外に置き配された荷物を回収するという手口も使われていたといいます。

殺人事件に利用された空き家も

今年5月、栃木県那須町で東京都内在住の夫婦が遺体で見つかった事件、記憶に新しいのではないでしょうか。この事件で、夫婦は都内の空き家で暴行を受け、亡くなり、遺体はその後、遺棄現場へ運ばれたのです。

事件に巻き込まれるまでは空き家だったところがこうした事件に利用されてしまうと空き家であるだけでなく、訳あり物件となってしまい、売却は困難になってしまいます。

崩れた屋根や柱が隣接している生活道路を通行妨害

空き家が倒壊し、道路の一部を塞ぎ、通行妨害になっていた物件が行政代執行で解体されたこともニュースになっています。

山陰中央新報は松江市が先月11月11日、空き家対策特別措置法に基づく行政代執行で、倒壊の恐れがあった「特定空き家」の解体を始めたことを報じました。撤去されたのは木造2階建て、延べ床面積約59.59平方メートルの民家で、建築年次は不明。2016年ごろに発生した火災で2階部分が焼失。1階部分も崩壊が進んでいたといいます。

松江市は2018年、この家屋を特定空き家に認定。所有者に撤去勧告を行うも実施されず、この行政代執行による解体となったのだそうです。解体費用の約500万円は全額を所有者に請求されるとのことです。

三重県伊賀市でも同市内のあった空き家について、強制撤去する行政代執行に着手されています。この空き家は相続人がいる空き家であり、撤去費約633万円は相続人に請求されました。こうした強制撤去のニュースも毎月のように報じられているという状況にあります。

空き家を管理するということ

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空き家になっていても管理さえしてれば、松江市や伊賀市で行われたような行政代執行は行われません。

「特定空家」と認定されてしまうと強制撤去も

空き家問題が深刻化する中、2015年5月、「空家等対策特別措置法」が施行されました。この法律ではそのまま放置すれば倒壊など著しく保安上危険となるおそれのある状態にあったり、著しく衛生上有害となるおそれのある状態、あるいは適切な管理が行われていないことによって著しく景観を損なっている状態、また、周辺の生活環境の保全を図るために放置することが不適切であるといったような状態になっている空き家を「特定空家」として認定するとしています。

自治体からこの「特定空家」に認定されると最悪の場合、強制撤去の行政代執行が行われ、費用はオーナーへ全額請求されます。松江市や伊賀市での行政代執行による解体はこの法律に基づいて行われたものでした。

管理されているといえる状態の空き家

家屋は毎日換気して人が居るのが一番です。それができない状態が空き家です。週1回、ぎりぎりで2週間に1回、換気して様子を見て、ということができているのか。これくらいが管理をしているといえる範囲です。

換気・清掃に加えて、金銭的な余裕があれば、そしてその空き家を使うつもりがあればセコムやALSOKといった警備会社と契約して管理していくのが理想です。しかし、使うつもりも予定もなく、金銭的にも余裕はなく、現実は難しいから空き家として放置されてしまいます。

空き家の放置はリスク!売却も検討を!

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空き家の放置はリスクでしかありません。相続で所有することになったけれど使う予定がなく、管理していくのも難しければ、空き家となっている物件を売却するという選択も考える必要があります。空き家を売却するには次のような方法があります。それぞれ、メリットとデメリットをご紹介します。

不動産会社に仲介を依頼

不動産会社に仲介してもらい、購入希望者を探します。
メリット: 広範囲にわたって買い手を探せます。希望に近い価格で売却できる可能性があります。
デメリット:成約時に仲介手数料が掛かる可能性があります。また、売却までに時間がかかる場合があります。

不動産買取業者に売却

不動産買取専門業者に直接買い取りを依頼する方法です。
メリット: 短期間で現金化できます。残置物などの処理も依頼できます。直接売買の為、仲介手数料が発生しません。
デメリット: ほとんどの場合、仲介よりも価格が低くなります。

自己売却

自分で直接買い手を探す方法です。
メリット: 仲介手数料が不要。売却価格を自由に設定できます。
デメリット: 手続きが煩雑でトラブルのリスクがあります。

このほかにもオークションで売るなどの方法がありますが、ほとんどはここで紹介した方法で売却することになります。

空き家の放置はリスクに直結!売却などのご相談は沖建へ

「一人親が施設に入ることになって相続した」「家族に不幸があって相続したものにあった」「終活に入ったご家族から相続した」など、不動産を相続されることになった理由はさまざまでしょう。相続された不動産を、自分たちがそこへ住み替える、賃貸に出すなど、利用されることがなければ、不動産は空き家となってしまいます。空き家の放置はこれまで事例を紹介したようにリスクしかありません。空き家を売却されようと検討されている方、空き家の処分に悩まれている方、沖建にご相談ください。弊社は空き家物件、訳あり物件、事故物件の買い取りに多くの実績がございます。空き家を早急に売却されたい、処分したいという場合、最短でお問い合わせ当日の審査も可能となっています。弊社スタッフが迅速かつ慎重にご対応させて頂きます。

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