床から異音、床が抜けそうで怖い

床が抜けそう

床からきしむ音がするようになった、あるいは大きくなった。また床が浮いているように感じる、歩くと沈み込むような感じがする。なんだか床が抜けそうで怖い。築年数が30年も超えてくると、このような劣化に直面している方は少なくありません。

フローリング材の問題だけであれば張り替えだけで済むでしょう。しかしフローリング材を支えている構造材の部分がシロアリに侵食されていたら、シロアリの駆除費用だけでなく、床下や柱などの躯体部分の修繕費用も嵩みます。そうなると修理代は想像を超えるものになる可能性があります。

床の違和感、その原因は?

床が抜けそう

木造住宅でフローリングとなっている場合、大引き、根太、床束、大引受などの構造部分がフローリングを支えています。床に違和感がある場合、原因のひとつとして考えられるのは床(床下)を構成するこれら木材の劣化です。またコンクリートの基礎部分の劣化も原因となりえます。

フローリング材の劣化による浮き

フローリング材は大きく、無垢フローリング材と複合フローリング材とに分けられます。天然木をそのまま使う無垢フローリング材に対して、複合フローリング材は複数の木材を接着剤で貼り合わせて合板にしたり、突板と呼ばれる天然木の薄い板や化粧シートを貼り付けたりしています。メンテナンスが容易であることや価格の安さから、一般的に利用されているのが複合フローリング材です。

無垢は清掃やワックスがけなど定期的なメンテナンスを行うことで30年近く利用できます。一方の複合フローリング材は湿度や気温差で貼り合わせてある板同士が収縮と膨張を繰り返したり、あるいは接着剤が劣化して粘着力が落ちたことで剥離してきたりします。

そのため、床材は10年から15年が寿命になるといわれています。合板が変形し、剥がれてくると床が浮いてくるので、上を歩く際、きしむ音がしたり、抜けそうに感じられるようになってきたりします。

大引きや根太など構造部分や基礎部分の劣化

床下を支えている根太や大引などの構造部分は、湿気や雨漏り、配管からの水漏れなどで木材は腐食しやすくなります。湿気はそれだけでなく、シロアリの好む環境をつくります。シロアリが繁殖してしまうことで、木材は食害を受けてしまいます。
また、鉄筋コンクリートで建物の基礎部分を作っている場合でも、地震や台風などの自然災害によって、大きな力が加わってしまい、ひび割れや傾き、歪みが生じることがあります。その結果、床を支える力は低下してしまいます。

基礎部分のひび割れや傾きの発生は地震や台風のほかにも地下水位の変化、過剰な荷重などによって地盤沈下が発生した場合にも起こりえます。

鉄筋コンクリート製の基礎、いずれも劣化したり、破損したりすると修理や補強工事の費用は数百万円になってしまうこともざらにあります。

床に異変を感じたら

床が抜けそう

冒頭でお伝えしたように廊下を歩くと軋む音が酷くなってきた、あるいは踏み込んだ時に沈む感じがするというご自宅はフローリングや床下の構造材の劣化が相当進んでしまっている可能性があります。専門家の点検が必要になっている状態だといえます。そうなる前に異変を見つけて対策することが重要です。

フローリングの状態を定期的に確認する

日常の掃除の際、フローリングの床から異音がしないか、あるいは異音が大きくなってきていないかを確認します。フローリングの継ぎ目部分や端の部分が浮いてきていないか、剥がれてきていないか、不自然な隙間がないかをみます。

特に、水回りの近くや湿気の多い場所では他の場所よりもフローリングの傷みが早く出てくる傾向にあるので注意しましょう。確認の結果、浮きが出てきているようでしたら、リフォーム会社などへ修理を依頼しましょう。

床下にシロアリが巣を作っていないかをみてもらう

床下にシロアリが巣を作っていないか、木部の構造材が侵食されてしまっていないかを確認します。床を劣化させるだけでなく、家全体の強度を低下させかねない害虫のシロアリ。温暖で、なおかつ湿気が多くなる床下のほか、浴室、洗面所、台所など、水回りの場所はシロアリの生息に適した環境になってしまいます。木材、特に、湿った木材や腐食した木材はシロアリが好む食べ物になります。

シロアリは土の中や木材の中を移動するために、蟻道と呼ばれる細いトンネルや、蟻塚と呼ばれる巣を作ります。こうした兆候が見られたら、シロアリ駆除業者に対処を依頼しましょう。

ひび割れなどは拡大する前に補修を

基礎にひび割れや傾きがあるかを目視で確認します。ひび割れは放置することによって、後々の修理代の方が高くつくというケースが少なくありません。ひび割れを発見したら、拡大する前に補修工事を検討しましょう。

劣化が進んでいる家は売却の検討も

雨漏りや水漏れが原因で湿気が滞留し、基礎部分の木材が腐食してしまった場合、腐食部分の修理に加えて、雨漏りや水漏れ場所の特定調査や修理といった工事が必要となってきます。雨漏りの調査は目視だけでは発見できないこともあって、雨漏りが再発してしまうケースも少なくありません。

シロアリの食害があった家も、駆除をしっかり行い、修理すれば問題はありません。しかし、被害が予想以上に広範に広がっている恐れもあります。

予想以上に劣化が進んでいた家は修理しても、そこで生活していく上での不安を拭い去ることはできないでしょう。その後、修理代がかさむかもしれないという不安を抱え続けるのであれば、売却も視野に入れた今後の検討した方がよいのかもしれません。

雨漏りやシロアリの被害に遭った物件は訳ありに?

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雨漏りや水漏れによる湿気で劣化が進んでしまったりした家であっても、修理してあれば、訳あり物件にはなりません。また、シロアリの食害に遭っていた家であっても、駆除を行い、影響がでた場所を修理していれば、訳あり物件にはならないのです。

しかし、雨漏りやシロアリが原因による劣化があったこと、その修理や駆除が終わったことを告知する義務はあります。雨漏りやシロアリの被害があった家は訳ありではなくても、査定に影響は出てしまいます。

床が抜けそうなほど劣化した家は売れない?

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床が抜けそうなほどまで劣化が進んでいる家だったとしても売却できないということはもちろんありません。買い取る側は劣化が激しい場合、建て替えることも選択肢に入れて買取を行います。

床が抜けそうになっているということは、基礎部分の劣化もかなり進んでいます。今後の地震対策などを考えるとリフォームするにせよ、売却をするにせよ早急に動いた方がいいといえるでしょう。

修理やリフォーム予算がかなり嵩んでしまいそうだということであれば、修理やリフォームに踏み切る前に、まず不動産会社に問い合わせをして、売却の見積もりを出してもらい、天秤にかけることをお勧めします。

シロアリや雨漏りで床に不安のある家、売却は沖建にご相談ください

弊社沖建は一般的な不動産会社では扱いが難しいような不動産物件で数多くの買い取りの実績があります。こうした経験、ノウハウを活かし、お客さまがベストな選択を行っていただけますよう、アドバイス、提案をさせていただいております。

床が抜けそうで怖いような状態になっている物件、雨漏りがひどく修理を繰り返している物件、シロアリの駆除はしたけれど不安が残る物件など、お住まいの家を今後どうすべきか、ご検討の際には私ども沖建グループに相談ください。さまざまな角度から検証し、売主さまに対してベストだと思っていただける提案を出せるよう、弊社スタッフが迅速かつ慎重にご対応させて頂きます。

株式会社沖建

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