家が老朽化したけれど、修理するにもお金がない場合

雨漏りが発生したり、外壁のタイルが剥落したり、あるいは住設機器が故障したり、というように、家が老朽化すると耐久性や耐震性、安全性などが損なわれてしまったり、あるいは健康被害をもたらすようになってしまったりと、さまざまな不具合が発生します。住み続けるためには修理が必要になります。しかし、「修理代を捻出する蓄えがない」「住宅ローンの支払いが目一杯。修理のため、さらにローンは難しい」、そういった方もいらっしゃるでしょう。ではどうすればよいのでしょうか。考えていきましょう。
家の老朽化はさまざまなリスクとなります

老朽化した家には不具合が発生します。各所からの雨漏り、外壁のひび割れ、家全体の傾きのほか、断熱性、防犯性、給排水設備などの劣化は安全性の問題となります。また健康問題に及ぶこともあります。
近隣の家まで被害を拡大させてしまう場合も
老朽化に対処せず、その家に住み続けることは、様々なリスクを伴うことになります。建物には構造的な問題が発生するでしょう。例えば老朽化で深刻な状態になってしまった雨漏りを放置し続ければ、さらなる家屋の損傷が進んでしまいます。雨漏りによって、木部が腐食して発生する屋根の崩落、湿度が上がったことに起因する漏電・火災などは取り返しのつかない事態につながりかねません。
劣化が進んだ家は住まう人の安全を脅かすことがあります。
また、万が一、家屋の倒壊が発生したり、火災の延焼で隣接する家屋に被害が及んでしまったりした場合、法的な責任、賠償責任を問われる可能性があります。ご自身の家の修繕費用の増大を招くだけではなくなってしまうのです。
住まう人の健康に悪影響を及ぼす家の老朽化
家の劣化はさまざまな健康被害を引き起こす可能性があります。アレルギー疾患、呼吸器系疾患、感染症のほか、破損した部分によって怪我をしてしまうといった恐れもあります。
雨漏りや壁内結露、断熱性の低下などで湿度が高い環境となってしまうと、カビやダニが発生しやすくなります。アレルギー症状が出るようになってしまったり、気管支喘息を引き起こしてしまったり、といった健康被害の発生につながります。また湿気で木部が腐食した床を踏み抜いてしまい、怪我をするようなことも考えられます。
健康で快適で安全な生活を守るためには早めに対処を
このような、老朽化した家の潜在的なリスクや将来的に発生するコストなどを考慮すると、安全に関わる重大な劣化、不具合への対処は先延ばしにすべきではありません。家の定期的な点検やメンテナンスを行い、劣化の兆候が見られた場合は早めに対処することが、健康で快適で、安全な生活を守るために重要です。
修理費用の捻出が厳しい!公的資金は使える?

家が老朽化した場合、適切な対処が必要です。しかし、家屋の修繕には多額の費用がかかることが一般的です。経済的に困難、お金がない、お金が厳しいという場合には公的資金を申請して修理を行うという方法があります。
長期優良住宅化リフォーム推進事業、5月から募集開始
国や地方自治体は、住宅の安全性向上や住環境改善を目的として、様々な修繕補助金・助成金制度を設けています。その一つが国土交通省による長期優良住宅化リフォームを支援する「長期優良住宅化リフォーム推進事業」です。
この補助金は2025年も実施され、5月20日、募集が開始されました。構造躯体などの劣化対策や耐震性、防災・レジリエンス性向上改修などの性能向上を図るためのリフォームに対して、補助が行われます。
https://r07.choki-reform.mlit.go.jp
令和7年度長期優良住宅化リフォーム推進事業(国土交通省)
申請に際して細かな利用条件などに注意が必要
こうした補助金や助成金は、まずはご自身が居住されている市区町村の役所の建築指導課、住宅課など担当窓口に相談し、利用できる制度があるか確認することが第一歩となります。
しかし、公的支援の申請を検討する際、対象となる工事の種類、建物の築年数、居住者の所得状況など、細かな利用条件が定められているため、注意が必要です。また、申請手続きや必要書類も制度によって異なります。加えて、多くの場合、手続きが煩雑です。
資金的に困窮し、お金がない、精神的に余裕がないといった状況では、これらの手続き自体が大きな負担となる可能性は否めません。
お金がない、それなら売却・住み替えの検討を

家の老朽化が進み、さまざまな不具合が出てきている中、蓄えがない、住宅ローンの支払いだけでも目一杯で修理費用の捻出が困難、補助金の申請も条件をクリアできないといったような状況であれば、家を売却して住み替えることを検討することになります。売却に当たっては不動産会社に仲介してもらう方法や買取を専門的に行っている不動産会社に買い取ってもらうという方法があります。それぞれ見ていきましょう。
現状での売却
家を現在の状態のまま、不具合があっても修繕や解体などを行わずに売却する方法です。売主にとっては、修繕やリフォーム費用、あるいは解体費用といった初期費用がかからないというメリットがあります。しかし、老朽化による不具合、瑕疵があるため、売却費用は低くなる傾向があるほか、買主が現れるまで、時間がかかるケースも少なくありません。不動産会社を通じて、仲介で売却した場合には手数料なども発生します。
古家付き土地としての売却
家屋の築年数が20年以上になっていて、家屋自体の市場価値がほとんどないと評価される場合には「古家付き土地」として売却する方法があります。実際には現状での売却になるのですが、「問題のある家の売却」ではなく、「古い家が残されている土地の売却」という印象に変わるため、よい反応を得られるかもしれません。
不動産業者による買取
買取を専門的に行っている不動産会社に家を買い取ってもらう方法は不動産会社が買主となるため、売却・現金化までの期間が非常に短いという特徴があります。買取を専門的に行っている不動産会社は老朽化が著しい家や、立地条件が悪い家でも買い取ってくれます。
不動産会社が再販時のリスクやリフォーム費用、利益などを考慮するため買取価格は一般的に市場価格よりも低くなる傾向にありますが、残置物の処理なども任せることができますし、現金化も迅速に行われます。そのため、修理費用などさまざまな費用を捻出することができず、それでもできるだけ早く手放したい、煩雑な手続きや買主との交渉を避けたいという場合、不動産会社による買取は有効な選択肢だといえるでしょう。スピードと確実性を重視するならば、多少価格が低くても不動産会社による買取を検討する価値はあります。
老朽化した家、修理代などお金がない場合、ご相談は沖建へ
老朽化して不具合がでているものの、住宅ローンの支払いが厳しく、大規模な補修を行う費用を捻出することができない、お金がない、そういった場合、補助金などを利用して修理する方法が考えられます。しかし、補助金は条件が厳しく、その上、申請も煩雑です。こういった場合、家を売却して、賃貸などに住み替えるといったことも検討すべき解決策となります。しかし、修繕を行わずに現状で売却する場合、買主を見つけるのは簡単ではありません。 老朽化で問題のある家を売却されようと検討されている方、沖建にご相談ください。弊社はこれまでに数多くの訳あり物件、事故物件を取り扱って参りました。買い取りに多くの実績がございます。老朽化して不具合のある家をなんとかしたいけれど、お金がない、という場合、最短でお問い合わせ当日の買取審査も可能となっています。弊社スタッフが迅速かつ慎重にご対応させて頂きます。