人が住んでいない家、劣化のスピードは加速します

人が住んでいない家

人が住んでいない家、空き家問題が深刻なのは劣化した家が周囲にまで与えてしまうことです。社会問題や環境問題にまで発展することも少なくありません。人が住んでいない家のままの状態で放置すると劣化のスピードは、人が住んでいる家よりも加速していきます。人が住んでいない家の状態は所有者のリスクになってしまうのです。人が住んでいない状態の家であれば、管理するなり、売却するなり、といった処分を検討した方がよいのです。

家の劣化は避けられない

人が住んでいない家

人が住んでいても、住んでいなくても家は経年で劣化していきます。家は新築で建てられた時点から劣化が始まっています。夏の強い日差し、紫外線、季節ごとの寒暖差、雨や雪による湿気、風のほか、日本の場合にはさらに地震もあります。そういった厳しい自然環境から私たちを守ってくれるために家は日々、劣化していきます。

家の劣化を避けるためには

家の劣化を抑えるためには定期的なメンテナンスが必要となってきます。定期的なメンテナンスの実施が、結果的には家の維持コストを下げることになります。

外壁をタイル貼りにしている場合には目地にひびが入っていないか、タイルに浮きが出てきていないか、タイル自体に割れがないかなどをチェックしておきます。雨漏りがないか、床にきしみの音が出ていないか、きしみの音が大きくなってきていないかといった確認も行っておきましょう。

また、屋根瓦がずれていないかなども目視で可能なレベルで確認しておきます。その上で5年から10年に1度は専門業者による定期点検を行うことをお勧めいたします。

無料点検サービス、点検商法には注意が必要

そうした中、「無料点検します」「近所の屋根工事のついでに」「見たところ瓦が浮いています」「早急に工事しないと雨漏りします」など、無料サービスや不安を煽るようなセールストークで高額請求を行うリフォーム会社が社会問題になっています。こうした詐欺、詐欺まがいの行為によるセールスは「点検商法」と呼ばれるものです。突然やってくるこうしたリフォーム会社の営業活動にはご注意ください。

人が住んでいない家はなぜ劣化が早い?

人が住んでいない家

人が住んでいる家よりも、人が住んでいない家の方が劣化するスピードは早い傾向にあります。その要因を見ていきましょう。

室内換気が不十分になる

人が住んでいる家は日常的に人の出入りがあります。外出があれば、ドアの開け閉めが行われます。空気の入れ替えを目的とした窓の開け閉めをすることもあります。台所、お風呂場を利用するときには換気扇を回します。こうした、日常生活における当たり前の行動で人が住んでいる家は室内換気が行われます。

しかし、人が住んでいない家の場合、ドアが開かれることは稀です。窓は閉めたままとなり、室内は湿気が滞ることになります。そうなるとカビやダニの発生、繁殖、湿気を好むシロアリも活発に活動するでしょう。木材の腐食スピードが早まり、金属にも錆が出てきます。

雨漏りの発生と被害の拡大

人が住んでいれば、定期的に掃除をしますから、室内外の環境は生活できる状態で保たれます。環境が悪化する前に掃除が行われますし、その中で家のちょっとした不具合やちょっとした異変にも気が付くでしょう。不具合などが見つかれば修理されます。

しかし、人が住んでいない家はほこりがたまっていきます。虫の死骸などもそのままになっていくでしょう。衛生面で問題がある家になってしまいます。また、天井や壁にシミができることなどで判明する雨漏り。こうした異変に気がつけば、被害が大きくなる前に修理できます。しかし、人が住んでいない家では雨漏りのシグナルがあっても気が付く人がいませんから、雨漏りによる被害は拡大していきます。

住設機器は故障のリスク、水道管やガス管は錆や腐食

ガスコンロや給湯器などの住宅設備機器は使っていなければ、故障のリスクが高まります。ライフラインの水道管内に水が滞留したままでは内部には錆も出てくるでしょう。冬には内部の水が凍結してしまい、破裂するリスクもあります。ガス管は土中の成分や水分で錆が発生します。放置したままの場合、腐食が進みます。

害虫や害獣の侵入

人が住んでいても、ネズミ、ゴキブリ、シロアリなどの害獣、害虫問題が発生する可能性はあります。たとえそうであっても人が住んでいる家の場合には害虫や害獣の発生、住み着いてしまっていることに気が付きますから、駆除などの対策をとることができます。

しかし、人が住んでいない家は害虫や害獣にとって格好の住処になってしまいます。住み着いてしまった鳥やコウモリ、ネズミなどによるフンの汚れも放置しておくと、建材を劣化させるスピードを加速させてしまいます。もちろん衛生状態が悪化していくのはいうまでもありません。

空き家のままの放置はリスクに

人が住んでいない家

空き家になった時点では全く問題のなかった家も、「雨漏りがする」「シロアリが発生している」「害虫・害獣の住処になっている」といったような劣化状態になってしまうと、訳あり物件になってしまいます。訳あり物件になってしまうと相場で売却することはできません。また瑕疵担保条件がついてしまうと、売却後も賠償金が発生するリスクを抱えることになってしまいます。

人が住んでいない家のままにしておくことで、劣化どころではないことになってしまう恐れもあります。最悪の場合、不法侵入された挙句、犯罪などを起こされてしまうと事故物件になってしまう可能性もあります。

空き家になってしまった時点ですぐに売却すれば、相場に近い売却価格で現金化できたかもしれなかった家は、劣化が進んだことで価値が下がり、最悪の場合、訳あり物件や事故物件になってしまう恐れがあります。

人が住んでいない家はどうすべき?

家を人が住んでいない状態のまま放置することは劣化を進めるだけでなく、リスクもあります。ではどうすべきなのでしょうか。

不動産会社などへ管理を委託する

空き家をご自身で管理できない場合、不動産会社や管理会社などへ管理を委託するしかありません。通気・換気・雨漏り確認・通水・清掃・庭木の確認といった内容の空き家管理サービスを提供している会社があります。

空き家バンクなどを通じて賃貸に出す

年々深刻化する空き家問題の解決策として、国土交通省は空き家・空き地バンクの構築・運営の支援を行いました。国土交通省の「全国地方公共団体空き家・空き地情報サイトリンク集」に掲載されている地方公共団体ごとの空き家バンクページでは新規の空き家登録を受け付けているところがあります。賃貸に出すことを検討されているのであれば、所有されている家のある地方自治体の空き家バンクページを確認してみましょう。

国土交通省:全国地方公共団体空き家・空き地情報サイトリンク集

人が住んでいない家は売却も検討を

人が住んでいない家のままにしておくと、管理コストが発生します。また、トラブルのリスクもあります。そこで売却も検討するとよいでしょう。

売却にあたっては個人売買のほか、不動産会社へ仲介を依頼する方法や、買取を依頼する方法などがあります。

個人売買や仲介による売却ではご自身が妥協できる価格が買い手の想定している価格と大きく乖離があった場合、交渉の時間が必要になります。そのため、売却完了まで時間がかかります。また、仲介で売却される場合、仲介手数料なども発生します。

一方、不動産会社による直接買取の場合、仲介手数料は不要ですし、迅速に現金化できます。残置物の処理も依頼できます。人が住んでいない家の状態になってから、すでにかなりの時間が経過し、雨漏りなどが発生してしまっているような訳ありの物件であっても、そのままの状態で買取を依頼できます。空き家の売却は不動産会社による買取も選択肢に入れておくとよいでしょう。

空き家の売却は沖建にご相談ください

弊社沖建は一般的な不動産会社では扱いが難しいような物件も含め、相続物件、事故物件、訳あり物件など、数多くの不動産物件で買い取りの実績があります。こうした経験、ノウハウを活かし、お客さまがベストな選択を行っていただけますよう、アドバイス、提案をさせていただいております。所有されている空き家の売却などをご検討の際には私ども沖建グループに相談ください。さまざまな角度から検証し、売主さまに対して少しでも高い買い取り金額を出せるよう、弊社スタッフが迅速かつ慎重にご対応させて頂きます。お問合せいただいた当日の審査も可能です。

株式会社沖建

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